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慌ただしく過ぎる日常の中で、指先にラタンのしなやかな感触を感じながら、一段ずつ形を作っていく。 そんな無心になれる時間が、今の私には欠かせない大切なリセットのひとときです。
せっかく編み上げた自分だけのかご。 「もっと愛着がわくような、自然で深みのある色にしたいな」 そう思って、実際に購入して試してみたのが「シマモト 上柿渋」です。
日本の伝統的な天然染料ということで、化学的な成分に敏感な私でも、これなら!と安心して手に取ることができました。
薬剤で固めない。発酵の力で素材を「強く、しなやかに」
みなさんは「柿渋(かきしぶ)」って使ったことがありますか? 平安時代から続く伝統的な塗料で、未熟な渋柿を数年間じっくり発酵・熟成させたもの。
調べてみて、すとんと腑に落ちたのがその効果です。 強い薬剤で素材をコーティングして固めるのではなく、発酵の力で素材自体を「強く、しなやかに」守ってくれるんです。
- 防虫・防腐:大切な道具を菌や虫から守る
- 撥水・補強:ラタンの繊維を内側から丈夫にする
揮発性の有機化合物を避けたいという、仕事柄ちょっと成分にうるさい私の目から見ても、この潔いまでの天然素材100%は、何よりの安心材料でした。
【検証】10日間の色の旅。まるで「生きている」染料
今回は「一度でしっかり、深みのある色を出したい」という思いから、水で薄めずに原液のまま塗布してみました。
実際に試して分かった、綺麗に仕上げる工夫
塗りたては、まるで濡れたレンガのような、パッと明るいテラコッタ色。 ラタンの編み目の隙間に液が溜まると、そこだけ色が濃くなってしまうことも。 「あ、溜まっちゃった!」と思っても大丈夫。乾く前に乾いた布やハケでスーッと伸ばしてあげれば、案外きれいに馴染んでくれますよ。
10日後の、劇的な変化
柿渋の本当の魔法は、乾いてから始まります。 主成分の柿タンニンが、紫外線や空気に触れて「酸化重合」という反応を起こし、少しずつ色が深まっていくんです。
最初は白っぽかったラタンが、10日経つ頃には、まるでアンティーク家具のような重厚な表情に。 この「色が育つ」様子を眺めるのは、思っている以上に豊かな時間です。
心地よく使い始めるための、匂いとの付き合い方
ただ、伝統製法ならではの「匂い」については、正直に共有させてください。 発酵染料特有の、少し酸っぱいような香りが、塗布して10日経ってもまだ残っています。
家族からも苦笑いされずに(笑)、心地よく使い始めるためのヒントをまとめました。
- 「お外の時間」を長めに: 最初の数日は日光に当てて発色を促し、その後は風通しの良い日陰で。
- 玄関や風の通り道に: リビングへ迎え入れる前に、風が通る場所でゆっくり匂いを逃がしてあげましょう。
- 目安は2週間〜1ヶ月: 時間とともに、驚くほど自然に消えていきます。
忙しい毎日だからこそ、時間をかけて向き合う贅沢
パパッと手に入る既製品も便利ですが、自分で染めて、じわじわと色が深まっていくのを待つ。 そんな「ゆとり」が、暮らしをちょっとだけ底上げしてくれる気がします。
この上柿渋は、私のように「まずは少量で、丁寧に育ててみたい」という方にはちょうど良いサイズ感でした。 もし、あなたのお手元に長く使い続けたい木製品やかごがあれば、この伝統的な染料を選んでみてください。
少しずつ深まっていく色を眺める時間は、日常の愛おしいひとときになりますよ。
